由来を知ると隠されていたものが見えてくる!

今年は、5月は晴れの日も多く爽やかな日が続いていましたが、梅雨入りした途端に雨の日が増えて、日本各地で災害多発していますね。

岐阜県瑞浪市の神明神社の樹齢1200年から1300年と言われる約11mの御神木も倒れたというニュースもありました。

 

今朝は、このような記事を見かけました。

知らないとヤバい!日本全国「あぶない地名」…「九州豪雨」で蘇る驚愕の歴史(現代ビジネス 2020.07.14)

記事の終わりには「※同記事は『週刊現代』2015年8月29日号の掲載記事を再編集して作成しております。」

という説明文があるように、過去にも再編前の記事を拝読した記憶があります。

また、東日本大震災が発生した年にも、津波被害を受けやすい可能性がある地域に使われている漢字ということで似たような記事を拝読しました。

2014年8月には、広島県で台風による災害が発生しました。

この時、このエリアは過去に「蛇」という文字の入った地名だったものが、最近になって雰囲気が良くないということで開発する際に地名を変更したという報道もなされていました。

鹿児島市も竜ヶ水エリアは龍ではなく竜の字が使われていますが、水害が発生しやすいエリアとしても有名です。

「蛇崩(じゃくずれ)」「蛇抜(じゃぬけ)」という単語は、川岸やがけなどの斜面がゆるんで崩れそうな場所や大雨によって、土砂の崩れる可能性が高い場所のことで、土砂崩れそのものの事を蛇抜けとも呼ぶそうです。

「龍」という単語は、水神の龍がのたうちまわるような、激しい豪雨や津波など多様な災害に襲われやすい場所とのこと。知らないとヤバい!日本全国「あぶない地名」…「九州豪雨」で蘇る驚愕の歴史(現代ビジネス 8ページ 2020.07.14)より

先日お参りした船魂神社や塩釜神社も、過去は入江だった場所の証で、それよりも海側は埋め立てた場所である可能性が高く、土地が低い場合や液状化しやすく災害には注意が必要なエリアになります。

 

昔の人は、自然災害によるリスク回避のために、様々な知恵を絞っていて、今のようにインターネットもないですから、広く周知するために地名や石碑で注意を促していたのでしょうね。

ハザードマップや地形をみると明らかに危険なエリアはわかりますが、先の記事の内容にもあるように、地名や使われている漢字を見ると「まさかこんなところで!」というような、今しか知らない私たちにとっては、驚くエリアもあります。

地形の成り立ちや過去の地図を確認すると、もろい地盤や液状化しやすい地盤なのかも分かりやすくなり水害だけでなく地震による被害を最小限にする可能性も高まります。

 

知ることで恐れるのではなく、知ることで対応をとりやすくなり防災や減災のために何が出来るのか、何が必要なのかを知ることが出来ます。

昔の人が知恵を使って残してくださった情報を有り難く今に生かしていきたいものですね。

どんな情報でも、情報に振り回されるのではなく、必要な情報を選択することも必要になってきます。これには、その情報が確かなものなのかの確認と、あとは、直感・直観と嗅ぎ分ける本能も必要に。

普段から、感覚を磨く訓練も必要に。

 

記事の8ページ目には、この単語が入った地名に要注意という表の記載があり、参考文献も記載されていましたので、あなたが住んでいるエリアを調べたり、転居する際の参考になさるのも良いですね。

表に記載されいるものも、ほんの一部ということです。

分かりやすいものは、さんずいの付く漢字(池・波・浪など)や谷や川などのつく地名も注意。

 

普段何気なく住んでいる土地にも多くの智恵が記録されていることに感謝と、知ることの大切さを感じます。