思い込みや常識は可能性を制限している? ③

こんにちは。

寒さも厳しくなり、年末らしい雰囲気になりましたね。

 

さて、先日、知人が、『昨日、3歳の子どもがコップのお湯をこぼしそうで、火傷をしないように「危ないから止めて」と言ったら、子供が突然、正座をして「僕は悪い子です。ごめんなさい。」と言って、謝ってきたのでびっくりして、子どもに理由を聞いて、あなたが悪い子ではないことと、「危ないから止めて」と言った、理由を話しました。』と、教えてくれました。

「自分が教えていないことをするから驚くし、そのようにすることの真意を知らないまま状況だけで行動してたりするけど、自分も子供のころにそんなことが沢山あるのかもね・・・。」と言うような話しをしました。

 

今回は、親が子どもに対して「あなたは悪い子ではない」ということを、注意した理由とともに「あなたのことが大切だし、守りたい」という想いを伝えることで、子供に記憶の上書き(修正)をすることが出来ました。

もし、そうでない場合は、今後注意をされるたびに、何かを止められるたびに「自分はダメな子」という刷り込みがなされていくことになったことでしょう。

 

子どもは、親だけの関わりだけでなく、友達や周囲の大人たち、テレビで放送される番組からも多くのことを吸収しています。

その時に、その出来事の本質をくみ取ることが出来ればよいのですが、大人でも意識するまでは難しいことですから、子どもであれば尚更難しいことで、そうなると、それは誤解したまま記憶に残ることになります。

そして、似たような状況を見たり経験するたびに、刷り込まれていくことになり思い込みや常識となっていきます。

 

「三つ子の魂、百まで」と言われますが、生まれた時にその人が生きてくために必要な価値観は持ってきていて、3歳頃までに、そこに「あなたはあなたのままで愛される」という愛を親から注がれることで、基盤が出来ていきます。

脳の発達は10歳ころまで盛んで、この頃にほぼ完成するのですが、個性もこの頃には出来上がっています。

それ以降は、価値観や思考パターンを変えるには、自分で自覚して変えていくことはできますが、人から言われても変えることは難しいのです。

しかし、脳は可塑性があり、事故などで脳の損傷があった場合、リハビリなどの訓練によって脳の他の部分が、損傷した部分の働きを担うことができるように発達してくことが分かったことにより、脳の損傷がなくても、一端出来上がった回路を、新たな価値観を何度も刷り込むことで強化して、自分で自分の思考パターンや価値観を変えることになる回路を作ることは可能なことが分かっています。

 

ルールと言われているのもの、お互いが心地よく生きるために、お互いを思い遣り、尊重することから生まれたものであれは良いのですが、現状としては、そうではないものも多く、一部の人に都合の良いように作られたものも多くあります。

ただ単に「○○しなさい」「○○はダメ」「○○しなさんな」などのように命令したり、静止する言葉はルールと同じで、一方的な価値観の押しつけとなり、本当に相手に伝えるには、その真の理由が必要になります。

その理由が真理なら、難しい言葉は使わなくても、思考のレベルでも魂のレベルでも子どもにもちゃんと伝わります。

子どもは、大人の様子を観察しているので、矛盾にも氣がつきやすく大人の鏡としての役割も果たしてくれています。

 

大人も発している言葉を無意識に使っていることが多く、例えば自分の親にされたようにしかできないのでそうしていることも多く、また親のその親も同じようにしていただけという、連鎖も多くあります。

このように、子供のころの記憶は感情も含めて意識にも潜在意識にも記憶されていき、大人になってもその記憶の影響を受けていることも多いのです。

 

あなたが、誰かに何かを言われて傷ついたと感じた時や自分で自分を責めている時はとくに、「それって本当にそうなの?」と、自分に問いかけてみるのもよいですよ。

大人になってからも自分で思い込みを作っているものもありますが、自分で作った思い込みや常識は、わりと簡単に書き換え手放すことが出来ます。

子どもの頃に作られた思い込みや刷り込みは、潜在意識に押しやられたり、無意識であることが多いので、客観的に自分を観ることが必要になります。

思い込みや刷り込みを書き換えたり、手放すほどに、自由に楽になっていきますよ。

あなた自身を自分で客観的に観る視点が必要な時はご相談くださいね。