失敗することも必要なこと
(2024.06.10加筆)
こんにちは。こんばんは。
深層心理コンサルタント・カウンセラーのテルミです。
昨日、お米を焚くのが何となく面倒で(炊飯器にお米と水を入れるだけなのですが・・・。)、米粉のパンが食べたいこともあって作ることに。
(こっちの方が面倒というツッコミは受け付けません(^^ゞ)
米粉パンは、こねる時間や発酵時間が短くて済むので、1時間くらいでできます。
更に、発酵時間も工夫して短縮することができたので、お米が炊けるのと同じくらいの時間で出来ました。
今回で3回目の米粉のシナモンロールだったのですが、1回目の時は、生地の状態や発酵具合などを観察することとデータ収集に焦点が当たるので、レシピ通りに作りました。
2回目は、1回目の失敗を参考にして、加減しながら納得のいく仕上がりに。
1度取り扱った食材であれば、性質やコツを掴んで応用ができるようになります。
料理だけでなく、DIYでも一旦出来上がったものを実際に設置したり、使用したりして不具合があれば調整します。
プロの料理人やパティシエは、商品として提供するまでに試作を何度も重ねます。
こんな風に、OKを出すまでに何度もチャレンジをして修正を重ねるのに、人生において、1度も失敗してはいけないというのは無理なお話しではないでしょうか。
料理やお菓子など、上手くいかなかった場合は、アレンジして違うものにしたり、何らかの工夫などの対応をして、新しい別のものを生み出します。
ナイロンなどの繊維も、失敗の副産物として誕生しました。
本来の目的は達成されていないのにも関わらず、私たちはあまりこのような時に感じた「あ~失敗した」という感情には捉われていませんよね。
そこには、創意工夫する時に、違う楽しみを感じていたりすることも影響しているかもしれませんね。
では、人生において失敗してはいけないと思っていたり、酷く落ち込むのはなぜなのでしょうか。
自分だけでなく、周りに与える影響が大きいこともあるかもしれません。
お金などの費用の負担が大きくなることも影響しているかもしれません。
ですが、その前に、私たちが人生のどこかの地点で「失敗してはいけない」と刷り込まれているか、思い込んだからというのが大きな理由ではないでしょうか。
過干渉の親の場合は、心配ばかりして失敗しないようにと先回りして何かと「こうしなさい」「こうしちゃダメでしょっ」などと声掛けされたりすると、子どもは「自分は何もできないんだ」「自分は言うとおりにしないとダメなんだ」と思い込み、自己評価が下がります。
また、子どもが決めて行動してうまくいかなかった場合「ほら、お母さんの言った通りでしょ」と、お母さん自身を正当化する声掛けも追い打ちをかけます。
そして、子どもは自分の人生を決めるための選択が難しくなります。
「何が好きなのか」が分からなかったり、委縮して失敗しないようにと用心し過ぎて、チャンスを逃したり、チャレンジすることがなく、自分で自分の人生の流れを滞らせたりしまいがちになります。
20代の頃の私も、石橋を叩いて壊すタイプで、しない方が良い理由を探して「ほらやっぱりやらない方がよかったのよ」と納得させていました。(^_^;)
また、自分で何かをしようとしたときに、親に口出しをされることで、親の顔色を伺うようになります。
子どもは、親に好かれたいと顔色を伺いながら気に入られようと無意識にしていて、結果的に、親の言う通りの生き方をすることになります。
親の顔色だけだったものが、成長とともに学校の先生や、自分以外の他の人の顔色を伺いながら気に入られようとすることが判断基準になるので、結果的に誰かの人生のレールに乗っかって進むことになります。
この生き方をしていると、何かを達成しても満足感を得ることが少ないのです。
他人軸で生きている状態ですね。
自分の人生を歩むには、自分の責任において自分で決断するということが必要になります。
そのためには、恐れず失敗を重ねることです。
失敗したということは、行動をしたということです。
人が勝手に「失敗」というラベルを貼っているだけなのですが、その経験をすることで、自分で考え、気付き、学び、行動することになり、それが、自信につながり、自主性が伸びます。
そうして、自分の意志を持ち、成功や失敗、運や不運といった環境要因も含めて自分の人生を納得して引き受ける主体性も育ちます。
私たちは、自分でその責任を引き受けることで、自由に望み、自由に選択することができるようになるのです。
そのために、潜在意識にある思い込みの書き換えをしましょう。
① 失敗しても自己価値は変わらない(あなたはあなたのままでOK)
② 失敗は成功へのレベルアップ(失敗は成功の素)
③ 失敗は、人間力・魅力のアップ
④ 失敗は、データ収集で智恵に変わる
⑤ 失敗は、成長しようと行動した人にしか得られない
これまで、委縮して心身の緊張状態が続いていた場合、何が「好き」かというような感情や感覚を感じにくくなっている可能性も高いので、あなたの内側に意識を向けることを意識してみてくださいね。
あなたの内側の声を訊(き)いて、それを言葉にして表現したり、その声に従って行動してみましょう。
最初の1歩は、日常生活レベルの小さなことからでOKです。
何にしろ最初の1歩は、とても勇気とエネルギーを必要とするので、小さな1歩でちょうど良いのです。
あなたが自分で決めて、自分の責任において行動することが、あなた自身の自己評価を上げて、自信に繋がっていきますよ。
小さな失敗の話しで思い出すのかこちら。
元旦那様が小学生の息子さんたちを引き取ることでしか離婚できなかった知人。
息子さんたちとは、息子さんたちが会いたいときに会え、いつでも連絡が取れるようにしていて、離婚後も元旦那様も含めてわりと頻繁に会っていた彼女。
その息子さんが大学に合格したときに「ストレートで合格しておめでたいけど、子どものうちに小さな失敗を経験していた方が良いんだけどね」と、息子さんに言ったら、
息子さんから、「小学生の時に、お母さんたちが離婚したのが、僕の失敗」と言って笑っていたとのこと。(魂レベルでは、生まれる前にある程度は決めてきたと思います。)
彼女も「確かにね~」といって、一緒に笑うしかなかったと。
でも、このように笑って言えるような関係性を築けるようになるには、それぞれが自分と向き合い、自分を受入れ、支え合ってきたことでしょう。
そして、小さな失敗ではなくて、人生に関する大きな出来事ですから尚更です。
失敗と思えるような経験をすることで、自分を知ることができたり、そのきっかけになったりします。
両親が揃っているか、居ないかということよりも、親がどのように関わるかの方が重要です。
そして、子どもの立場からすると、「親のせい」と他責にしてそれを言い訳として依存していては成長がありません。
私たちは、自分を育てることができます。
本当の「失敗」は、何も行動しなかったり、成功する前に諦めたりしたときでしょう。
今の人格での人生は一度きり。
今できることをして、楽しく過ごしましょう。
あなたの未来は、あなたが創ることができます。
あなたの大切な時間を使ってお読み頂きありがとうございます。
あなたが健やかで幸せで、恐れから自由で素晴らしい今日をお過ごしくださいね。