「恐れ」が教えてくれるもの

 

こんにちは。こんばんは。
深層心理コンサルタント・カウンセラーのテルミです。

 

前回の「恐れ」について書きますね。

私たちが「恐れ」を感じるときは、どのようなときかというと、安全を脅かされそうなときです。

人間はホメオスタシス(恒常性)という機能を持っていて、生存のために一定の状態を保つように働いています。
この機能のお陰で、外側や内側の環境の変化に柔軟に対応して、普段は生きることができています。
これまで経験済みの環境であれは、情報として体が記憶しているので恐れを感じることはありません。

 

ですが、これまで経験したことのない環境に移行するとなると、情報不足のために自然と「恐れ」を感じるようになっています。
この「恐れ」なのですが、明らかに見ただけで命に係わることが想像できる環境や現場の場合は、その恐れに従って行動することが必要な時もあります。

 

そうではない場合、例えば、やってみたいけれど、また経験したことがなくて恐れを感じたり、「イメージしたようになりたい」と思う時に、恐れを感じたりすることがあります。

この「恐れ」に関しては、私たちの内側で何が起こっているのかというと、自分の器を広げるときや、本当はやりたいことに向き合っているときなのです。

 

今の状態がベストなのではなくて、何か改善することが必要だったり、もうそこのステージは卒業のタイミングが来ているけれど、まだ足を踏み入れた環境ではなく未知の領域なので、不安や恐れを感じるのです。

 

このような「恐れ」を感じるときには、逃げてはダメなときなのです。

本音を話すのが苦手な人が、本音を話すというのも未知の経験で、とても恐く感じます。
ちょっと高値の花と感じる大好きな人に告白するのも、とっても恐いですよね。
今よりもステージアップしたいとチャレンジするのもとっても恐くて勇気が要ります。

 

そして、その「恐れ」の背後には、「失敗したらどうしよう」「バカにされたらどうしよう」「フラれたらどうしよう」と、成功のイメージより、ネガティブなイメージが大きく、それを回避しようと、今度は「面倒くさい」「別に今のままでもいいや~」「傷つくよりも見てるだけでいいや~」と、逃げてしまいがちになります。

 

 

コンフォートゾーンは、現状維持なので、それが適切かどうかは別として、安心安全なのは確認済です。
このゾーンにいれば安心なのですが、成長していく段階でこの領域に違和感があったり、ステージアップするときに新たに取り組みたいことなどがあるときには、次のラーニングゾーンへと足を踏み出す必要があります。
この時に、未経験の新しい領域なので恐れを感じます。
この恐れがストレスの1つとして感じられます。

 

では、本心はどこにあるかというと、チャレンジしたいのです。

やってダメならば、次の成功への糧へとなり、経験の1つになります。
やらずに後悔するのは、「あの時やっていれば・・・」と、一生残ります。

 

私たちが「恐れ」を感じるときというのは、本当に遣りたいことに向かって進んでいる時で、チャレンジすることで、自分が自分と思い込んでいる今の自分を超えていくことになります。
器を広げることになります。
一回り大きくなった自分ですね。

 

コンフォートゾーンは、安心安全の場なので、次に進むタイミングでは、バランスが取れていなかったり、もうその領域にいるときではない感覚を感じているのですが、ホメオスタシス(恒常性)の機能によって、コンフォートゾーンに留めようとします。
ですが、もうその領域に慣れている場合ではないのですよ。

 

大きな変化は、強度なストレスや負荷がかかり過ぎて燃え尽き症候群になりかねないので、小さな一歩からはじめたり、マインドセットをすることで思い込みを外して、新しい方向に歩みを進めやすくなります。

 

あなたが新しい始まりを迎えようとするときに感じる「恐れ」や「不安」からは逃げないことです。
逃げずに向き合ったときに、達成感、満足感、自信へと繋がります。

逃げ続けると、モヤモヤするような感じを抱えたままになりますし、チャレンジしないことで、自分を責めたり、自分をジャッジしたりし始めて、自己肯定感も下がり、自分の本当の意思が分からなくなっていきます。
「恐れ」から逃げるために、自分の感情を感じないように蓋をしてしまうからです。

 

ラーニングゾーンに踏み出したときには、初めて経験することもあったり、過去に苦手と感じていたことにチャレンジすることになったりで、軽度のストレスや、感情の揺らぎを感じやすくなっているかもしれません。

そんな時には、しっかりと自分の中心に定まり、ポジティブなイメージを想像しましょう。

最初のころは、チャレンジやお試しのようなことが続いたとしても、やがて落ち着いていくと、コンフォートゾーンのスペースが広がります。
あなたの器が広がったということですね。

過去から現在まで持っていた思い込みや刷り込み、価値観もどんどん破壊されて書き換えがなされていくことでしょう。

 

逃げてはいけないと、あなたの内側では、しっかりと感じているはずなのです。
バランス感覚を持って、「怖い」ときには逃げずに取り組みましょう。
あなたが「怖さ」を感じるようになったら、新しい領域に足歩踏み入れ、器を広げるときです。

 

あなたの大切な時間を使ってお読みくださりありがとうございます。
幸せで素晴らしい今日をお過ごしくださいね。